赤いリンゴと黄色いリンゴ

あるところに、一年間に、それぞれ赤いリンゴを100個生産する人と、黄色いリンゴを100個生産する人がいました。二人とも、一年間に赤いリンゴと黄色いリンゴを半分ずつ食べたいと思っていました。そこで、お互いにリンゴを50個ずつ交換して、満足していました。

 

ところが、ある年、突然、G(政府)という人が、二人に生産したリンゴの半分を差し出せと要求してきました。Gはとても強く、二人は従うことにしました。そのため、二人は赤いリンゴと黄色いリンゴを25個ずつ(合わせて50個)しか食べることができなくなりました。

 

次の年、Gは生産したリンゴの半分ではなく、食べたリンゴと同じだけリンゴを納めろと言ってきました。食べたリンゴと同じだけ(1対1で)収めるためには、生産したリンゴの半分を納めなければなりませんでした。当然、二人が食べられるリンゴは50個でした。

 

その次の年、Gはリンゴを一度すべて売ってしまい、Gはリンゴではなくお金で納め、そのあと必要なリンゴを買うようにと、言ってきました。また、Gに納めるお金と、リンゴを売ったお金からGに納めたお金を引いた金額が同じ額になるようにと、言ってきました。二人は、残ったお金でリンゴを買うと、それぞれ50個のリンゴが買えました。

そのまた次の年、Gはリンゴに価格の半分を上乗せして、そのお金をGに納め。そのあと、もう一度残ったお金の4分の1を納めろと、言ってきました。すべて納めると、お金は半分になりました。

 

そのまたまた次の年、Gは二人にそれぞれ会社を作り、従業員として賃金を貰えと言ってきました。そして、三つの仕組みで、お金を納めろと言ってきました。
一つ目は、会社の売り上げを3対1の割合で会社とGで分ける。
二つ目は、会社が従業員に支払った賃金の2割に相当する額をGに納める。
三つ目は、従業員は賃金の5分の1をGに納める。
(会社は従業員とGにすべてのお金を使い、Gはお金をすべてリンゴに替える。)

それぞれ二人は、手元に残ったお金で、赤いリンゴと黄色いリンゴをいくつずつ食べることができるでしょうか?